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2005年12月27日 (火)

バイク用語辞典

 ヤマハがHPに「バイク用語辞典」という新コンテンツを掲載しました。

 これを見て、まず思ったのは、「なるほど、メーカーのサイトのコンテンツとして、この手があったか」ということ。メーカーってのは製品を作っちゃうくらい製品には詳しい訳です(本当は「詳しいから作れる」んだが)。だから、量的にも質的にもすごい知識が集積されてなくてはならないはずです。少なくとも、外部にはそういう期待(思いこみ?)とかイメージがあると思う。まあ、企業秘密とかノウハウみたいなものはそう簡単には表には出せないでしょうが、そうでない基本的な部分は出せるはず。

 実際には知識とか情報そのものだけでなく、文章の読みやすさとか調べやすさといった「アウトプットの技術」が別に求められるはずで、このあたりは(特に用語辞典みたいにきっちりと情報を体系的にまとめて世に出すとしたら)ちょっとメーカーさんには(バイクメーカーに限らず)荷が重い点もきっとあるんだろうなあと思います。それが本業じゃないですからね。ただ、この点にしても、優秀な外部スタッフを活用すれば解決できるはず。サイトを見に来る人には、「メーカーなんだから詳しい情報があれこれ(しかもわかりやすく?)見れるはず」という期待を持つ人は多いと思んですよね。その点、「用語辞典」ってのはなかなかいい切り口であり、ユーザーに対するメーカーからの回答であるような気がします。

 あと、この「用語辞典」のいいところは、先手必勝ってところじゃないかと思います。どういうことかというと、(身も蓋もない言い方をすれば)用語辞典なんて、別にヤマハが作る必然性はないはずで、他のメーカーが作っても、利用者の事前の期待はそう違わないはずですよね(特定企業の熱烈なファンを除いて)。むしろそのくらい客観性のあるものを作らないと、見向きもされなくなるはずですから。例えばヤマハの中でしか通用しない社内用語を紹介してもマニア以外には意味はないので。ただ、ヤマハのこのコンテンツを見て、ホンダやスズキやカワサキが同じことをしても、やはりそれは「ヤマハの二番煎じ」でしかない。バイクそのものだったら性能やデザインなどで微妙に味付けを変えて自社らしさを打ち出せるかもしれませんが、例えば「直4」の解説で差別化なんてできないですよね(せいぜい、自社製品を例に出すくらい?)。そういう意味でもナイスだと思いましたね。

 ……と、持ち上げ気味に書いてみましたが、要するに個人的にこれは気に入った訳ですね。ヤマハのバイクに乗っているから、ではないですよ(それもあるかもしれないけど、それだけではない)。何度も書いている通り俺はメカには全然詳しくないので、基本的なことを調べられるのは便利だし、面白いんですよね。詳しい人だと「何を今更」とか思うのかもしれませんが。あと、これだけいろいろ乗っていると、ブログのネタ(リンク先)としても使えるのではないかと。まあ、そういうことでじっくり見たいなあと思った次第です。

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