2種類のフェーザー
勤め先には、「以前はバイクに乗っていたが、今は乗っていない」人が何人かいます。
こういう人とバイクにまつわる話をすると、通じる話と通じない話があるんですよね。昔の機種や出来事について、俺はよく知らないし、最近のバイクの話は彼らにはピンと来ない。例えばバイクの機種の話で、ある程度共通の会話が成り立つものというと、ヤマハのSRやホンダのCB、後はゴールドウィングくらいでしょうか(セローの話はあまりしませんね。オフロードバイク乗りだった人が一人もいないためかもしれません)。
彼らと最初にバイクの話をした時は、誰と話してもいつもこんな感じでした。
「バイク乗るようになったんだって。中免取ったの? 2スト、それとも4スト?」
(??? 当時は、既にここで意味不明)「えー、まあ1000ccのバイクですけど」
「えーっ、限定解除? ああ、そういえば今は教習所で取れるんだよね。で、何乗ってんの?」
「フェーザーっていうバイクなんですけど」
「ふーん…」。
ここでだいたい、妙な沈黙が来ます。最初は何でなのか、わかりませんでした。後でいろいろ聞いてわかったんですが、この人たちがイメージした「フェーザー」は「PHAZER」で、こっちが言いたかったのは「Fazer」だったんですね。一応説明しますと、ヤマハは80年代にFZ250というバイクに「PHAZER」という名をつけていました。ヤマハのサイトで探すと、ここに画像がありました。下の方を見てください。で、私の乗っているFZS1000は「Fazer」です。どちらもカタカナにすると「フェーザー」なんで、会話が通じなくなるんですね。バイク屋さんと話をした時も、最初は自分のバイクのことを「フェーザー」と言いましたが、けげんな顔をされました。
ということで、昔からバイクになじみのある人ほど、「ヤマハのフェーザーと言えばPHAZER」という連想が働くみたいです。それだけ印象に残った機種だったんだと思います。最近では、こういう人と会話をする時は、「FZS1000」と言うようにしてます。
ちなみに、「Fazer」(FZS1000も?)というのはヨーロッパなどでの名称で、米国では「FZ1」という名前になっています。以前、モデルチェンジがあるのか、という話を書いた時に紹介した月刊「オートバイ」によると、名前は「FZ-1S」なんだそうで、これが本当だとすると、「Fazer」とは言わなくなるってことですかね。実際、どうなるんでしょう。
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